膝の痛みをかばい続けた結果、股関節に痛みが出現した方
先日、「右膝の痛みをかばい続けた結果、右股関節がものすごく痛くなった。」
という方が施術を受けに来られました。
初回施術前は股関節の付け根に痛みがあり、右足を外に開きながら歩いています。
2回の施術にて、痛みも軽減し、綺麗に歩けるようになりました。
では、ビフォーアフター画像を使って解説していきます。
ビフォーアフター画像
姿勢
下半身に対して上半身が右にズレていましたが、施術後はまっすぐ立てるようになりました。
右のお尻と股関節前面の筋肉が硬くなっていて、右足を内側・後ろに動かすと痛みが出ていました。
そこで、まずは股関節周りの筋の柔軟性を出していきます。
その後、寝た状態→座った状態→立った状態→動きながらの順に、股関節周りの筋肉を上手く使えるように、脳に学習させていきました。
歩き
左足に体重を乗せきれず痛みをかばって歩かれていましたが、施術後は体重をしっかり乗せる事ができるようになりました。
⬆︎右足の振り出しの際に、外に振り出しています。体重が乗る瞬間の痛みがなくなった事で、体に対してまっすぐ足を振り出せるようになりました。
⬆︎股関節へ体重を乗せきれていない状態。さらに体幹も右側に傾けてバランスを取っています。
これは、痛みがある事はもちろんですが、股関節周りの柔軟性低下・筋肉が上手く働いていない為に、その代償として起こります。施術後は右足にしっかり荷重できるようになりました。
⬆︎右足にしっかり体重移動ができていなかった事で、左足の振り出しまでもが真っ直ぐできていない状態でした。施術後は右足への体重移動がしっかりでき、右のお尻の筋肉を使って、重心を綺麗に前に運ぶ事ができるようになりました。
このように、痛みの原因(組織学的原因)を突き止め、なぜそこが痛くなったのかを歩き方などの動き(力学的原因)から推測し、施術・トレーニングを行う事で楽に歩けるようになります。
しかし、これを持続させなければ、また元の状態にすぐ戻ってしまいます。
しっかり痛みを繰り返さないようにするには、この動きを脳に学習させなければいけません。
まとめ
筋トレをしてどうこうなる問題ではありません。大事な事は、筋肉の使い方を学習していく事(運動学習)です。
どんなに筋トレをして筋肉をつけても、その筋肉が日常生活動作で上手く使えなければ意味がありません。
また、自分で意識してできるように心がけても、いきなりできるようになるわけではありません。
しっかりとした順序でトレーニングを行っていき、難易度を徐々に上げていく必要があります。
病院に行っても痛みどめ・湿布をもらい、電気治療、温めて終わり・・・。
どこに行ってもなかなか良くなりません。将来が不安です。手術はしたくありません。
などなど
施術を受けに来られるお客様から、このような声をよく聞くのが事実です。
お客様それぞれの「やりたい事を諦めない身体を目指して」
今後もサポートさせて頂きます。